HOME
>>
TOP
>>
聖剣3・ホークリ
>> '09ホークリ強化_06
|| admin ||
<< 聖剣3・ホークリ
<<prev
||
MENU
||
next>>
'09ホークリ強化_06
※強化作品は連作となっております。01〜07まで、できれば順にご覧ください※
強化テーマは、『絵で辿る、ホークリ*愛の軌跡』でございます。
<6>
美獣の亡骸とともに、塔は一瞬で崩れ落ちた。
あと少しで巻き込まれるところだ。安堵の息を吐き、振り返るが…先ほどまで存在していたものを忍ばせるような残骸すらそこには無く、ただ闇が大きく口を開ける中冷たい風が通り過ぎるのみ。あたかもそれは、美獣の野望が潰えたことを証明しているようだった。
「お父様…仇は取りました…」
ローラントが落城したあの日から、いつかこの日を迎えるために生きてきた。幾度も幾度も、数え切れぬほど憎しみを重ねた相手を討ち取る日を。ホークアイにとってもそれは同じだろう。共に過ごす時間の中で、彼が何度か語ってくれたことがある。大切な家族を、私たちは美獣のせいで喪った。気持ちは、同じはずだ。
さぞ気が晴れるだろうと思っていた瞬間を迎えたはずなのに…どうして、この胸は未だ重いままなのだろう。
「…イーグル…」
ホークアイが呟いた声色に、はっとする。
そうだ、いくら仇敵を倒しても…もう、お父様も、彼の大切な幼馴染も…返ってくることはない。
仇討ちとは、何の喜びももたらしてくれぬのだと今更ながらに思い知らされ、呆然とした。襲い掛かる空しさに、身体の奥底から冷えて行くようだ。それでなくとも、美獣…あの魔物が今わの際に呟いた事実が、心に重くのしかかったままであるのに。
美獣もまた、大切な人のために命を賭けた。それだけだった。
今ならば私にも、美獣の気持ちがわかってしまう…決して正しいとは思わぬし、憎しみが消える訳ではない。それでも、どこかで共感してしまっているのは紛れもない事実で、そんな自分を不甲斐ないとすら思った。
「…さぁ、先を急ごう」
リースの弟を、助けなきゃ。
――エリオット。
瞳に、光が戻るのがわかった。血が巡り、熱が戻る。今は、迷い悩む時ではない…私たちは、先に、進まねば。
顔を上げると、ホークアイが…全て解っているかのような優しい表情でリースを見ている。エリオットは、そして、彼は…いつだって私を明るい方へ導いてくれるような気がする。ホークアイは闇を纏っているというのに…どうしてだろう。
「はい…!」
トゥルースピアに微かに残った血糊を振り切り、先に駆け出したホークアイの後を追った。
*************
敵同士という設定や、お互いが仇同士になるという、もう全俺がスタンディングオーベーションしたいくらいの美味しい設定もさることながら、この…誰よりもお互いの空しさを理解し合える関係というのがたまらないと思います…!!
悪く言えば傷を舐めあう関係と言えますが…この共感が二人を更に強く結びつけてくれるような気がしてならない。いや結びつけてください。 結 ば れ て お し ま い !!!(おっと、つい本音が^^^)
美獣のちょっとホロリとくる設定は、聖剣3創作界の先人様たちがぐいぐい掘り下げてくださっているように思うので、そっちをメインに書かせていただきました。
ダークキャッスルを描くのも楽しかったよ…!あの場所は床が鏡状態になっていないので、ダークキャッスルっぽくないかも知れませんが…ダークキャッスルなの…闇城萌え…。
共犯者なホークリもいいですよね…ああもうこの二人はどんだけ私を萌えさせたら気が済むのだろうか…!!責任者、出てきてください!!
ホークリ強化企画サイト様*
2009.11.21 Saturday